特筆すべきは不死王というキャラクターの圧倒的な奥行きだ。 骨だけの体で串焼きの温もりを感じ、拷問にも微動だにせず、毒を飲み干して処刑場を立ち去る。一方で、少年にこっそり衝突回避の魔術を上乗せしてやるような不器用な優しさがある。 強大な力と静かな情愛が同居しているからこそ、読む者は不死王から目が離せなくなる。