教一郎というキャラクター造形が巧だ。
神を否定するわけでも肯定するわけでもなく、「そもそも存在を認めていない」という立ち位置が新鮮で、その徹底したリアリスト気質が物語全体のトーンを決定づけてる。
神が現れても驚くより「脳を疑う」、力を授かっても感謝より「試してやる」という反応が一貫していて、読んでいて気持ちいいほどブレない。
神のキャラクターも秀逸で、全知全能のはずが「消せない」とあっさり嘘をバラし、フランス語で悪口を言って翻訳アプリから逃げる。
この「低俗な神」という設定が、重くなりがちなテーマをコメディとして成立させてる。
現時点での最新話、第31話まで読ませていただきました。
レビューのタイトルの通り、『DEATH NOTE』を彷彿とさせる、ルールに縛られた超能力もの、といった印象を受けました。
『DEATH NOTE』が大好きな私には堪らないです。
ただ、『DEATH NOTE』とは対照的に、本作では人助けをします。それを主人公の教一郎が鼻にかけないところがまた、清々しい気持ちにさせてくれます。
さらに、「好き!」ポイントを2つ挙げさせてください。
まず、教一郎の内面に触れる描写です。
簡潔にしれっと、説明と思わせない範囲の言い回しや会話、行動で見せていることに、「うまい!」と唸らされました。
あれ、これってどうなっているんだろう? と疑問に思うところがあっても、以降の話できちんと明かされるので、もやもやせず読むことができました。
次に、後から明かされるルール(制約)を、仮説、検証を経て乗り越えていく点です。頭脳系の醍醐味ですね!
これからどんなトラブル(あるいは敵)が待ち受けていて、どう乗り越えるのか……。
続きを楽しみにしています!