モルガド帝国の将軍ノアは、皇帝を守ることができなかったとして蟄居を命じられた。
一方、町娘のブランシュはセヴランという貴族の罠にかかり、望まぬ結婚をすることになった。誰も助けてはくれない。命からがら逃げだし、駆け込んだ先は……。
身分差の恋愛小説です。
厳罰を受ける覚悟を決めたノアと、心傷ついたブランシュが、互いに惹かれ合いながらも、それぞれの事情ゆえに思いを伝えられずにいる。その姿がじれったくて、それがまた良いのです。
この作品を読み始めた当初は、てっきり皇帝がブランシュの恋のお相手になるのだと思っていたので、将軍ノアだとわかった瞬間、「え、そっち?」と驚きました。けれど、読み進めていくうちに、ノアの優しさと誠実さに納得しました。
ブランシュも、最初こそ悪い男たちに騙されてしまったけれど、その後に見せる芯の強さは魅力的でした。
頬が緩むような恋の物語。とても良かったです。
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