冒険者ギルドの受付嬢という、いわば裏方の仕事にここまでしっかり熱と格好良さを乗せているのがとても良かったです。リリアンの事務処理はただの書類仕事ではなく、規約と数字で冒険者の命と秩序を守る“戦い”として描かれていて、一話の時点で作品の芯がはっきり伝わってきました。厳しさの中にあるプロ意識、周囲から見た鉄の女としての姿と、ふと覗く私的な一面の落差も魅力的です。華やかな戦闘ではなく窓口から始まる冒険を描く切り口が新鮮で、これからギルドの人間模様やリリアンの過去がどう広がっていくのか楽しみになる一作でした。