冷徹な分析で戦場を制する主人公と、感情過多で暴走気味な最強メイドという、対比が物語に良いリズムを生んでいます。戦艦や魔導兵装の描写は本格派的ですが、物語の芯にあるのは帰る場所と温かい食事で、シリアスになりすぎません。旅を重ねるごとに仲間が増えていく構成も王道で安心感があります。
「SF的ガジェット」と「王道ファンタジー」が高次元で融合しており、リゼの挙動一つひとつにワクワクさせられます。世界を滅ぼす兵器が、命懸けの戦いの代償に求めるのが「ご主人様のオムライス」であるという点。シリアスな戦艦の登場を前にしても、二人の絆の象徴が家庭的な料理であるところに、本作の温かさと個性が凝縮されています。