中学3年生の河瀬柚奈は、過去2年間、周りに合わせるために自分を偽り、理不尽な教師のせいで心に深い傷を負う「暗黒の2年間」を過ごしてきました。しかし、今年こそは本当の自分を取り戻そうと決意し、勇気を出して少しずつ交友関係を広げていきます。そんな矢先、幼なじみの宙を巡る一方的な勘違いからクラスメイトの秋奈に目をつけられ、理不尽な嫌がらせを受けることに。さらに、かつてのトラウマの元凶である最悪の教師とも再び対峙することになります。それでも柚奈は決して逃げず、新しく出会った個性豊かで頼もしい仲間たちと共に、降りかかる困難に正面から立ち向かっていきます。
カクヨムを深く読み込んでいる読者なら思わずガッツポーズをしたくなるような、鮮やかな「逆転劇」が本作の最大の魅力です!いじめっ子を談話室に呼び出し、仲間と連携して証拠を突きつける痛快な展開や、心臓がすくむようなトラウマ教師に対して涙をこらえながらも堂々と自分の言葉をぶつけるシーンには、胸が熱くなること間違いありません。修学旅行の絶叫マシンにはしゃぐ姿や、白熱する体育祭といった青春のイベントを全力で楽しむ瑞々しい描写も素晴らしく、かつて孤独だった少女が確かな居場所を見つけていく過程に深く感動させられます。等身大の葛藤と、それを乗り越える圧倒的なカタルシスを味わいたい方に、全力でおすすめしたい傑作青春ドラマです。