第2話 王都へ 2

「さっきのタトゥーは奴隷紋です。本来なら奴隷商の屋号と売られた日付、それと区分が奴隷紋の周りにあるのですが、この奴隷紋にはその刻印がありません。それがどう意味するか分かりますか?」

 

 フミカさんが奴隷紋を隅々まで確認を行い、コルトさんが俺に鬼気迫る様子で尋ねてくる。

「つまり彼女は無許可の店で奴隷にされた。しかも、もしかしたら戦争奴隷では無い可能性もあります」


 もし無許可の店で奴隷にされたのだとしたら彼女をメイドとして雇用していたアルトニアの領主も絡んでいる可能性がある。ただ、この奴隷紋最近どっかで見た気がするんだが、どこだったかな?

 頭をフル回転させて思い出そうとするが無理だったので諦めてフミカさんに今後どうするのか尋ねた。


「隣領の領主の娘という彼女も奴隷紋について何か知っている可能性がありますし、拘束するつもりです。アルトニアの領主も巻き込んだ事件になると思うので信頼出来る冒険者さんに密書を王都の法務部に持っていって貰おうと思います。お願い出来ますよね?」


 断れるはずも無く、俺とラビそれにコルトさんの3人は王都に密書を届けることになった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る