モブ目線で見渡すバンドと青春の物語です。勢いに乗るバンドのドラマーがある日突然脱退し、代打としてモブに白羽の矢が立つところから物語は始まります。積み上げてきた憧れと努力がモブに新たな世界を開くと同時に、様々な景色を見せてくれる。役割に徹することの一途さと尊さの物語。
「モブって本当にモブなのかな?」って何度も考えさせられました。 翔平くんは自分を脇役だと思っているけど、音が重なった瞬間にちゃんと“必要な人”になっていて、そのズレがすごくリアルで胸に刺さります。余一狼くんの不器用な恋も、見ていてちょっと恥ずかしいくらい等身大で、だからこそ応援したくなるんですよね。 派手な成功じゃなくて、小さな変化を積み重ねていく感じがすごく心地いい。読んでいるうちに、自分の中の「どうせ自分なんて」が少しずつほどけていくような、そんな優しい青春の物語です。