本作は明白な恐怖というものは描いていない。
明白な恐怖というのは闇夜に浮かぶ白い着物の長い髪の女性の霊であったり、ぶよぶよの肉団子に手足が生えたようなナニモノカを指す。
御凪山に登山に向かったものに〝不穏な違和感〟が塗り替えられるように〝そこ〟に存在する。
ここで、御凪山自体が怪異を引き起こすのか、怪異が御凪山に居るのかは明示されていない。
ただ、〝そこ〟にあるのだ。あってはならないものが。
「何かおかしくなかったか?」
それに気付いてしまった時は既に手遅れなのかもしれない。
現時点でまだ完結はしていないものの、期待をこめて。
あっと言う間に虜になるだろう。是非、御一読を。