日常と非日常の境界線を考えさせられる作品です。狂気とは突如として訪れるものではなく、徐々に蝕まれていくものなのかもしれません。月は常に狂気をもたらす存在として様々な作品で描かれておりますが、もしかすると、狂気の境界の向こう側に立っているのは自分なのかもしれない、と思うととても恐くなります。短く読めるので、オススメです🤗
〝彼女〟は月が揺れている夢を見る。しかし、現実世界は月の震えと比例するように悪い方向へ傾いでいく、〝彼女〟はそう感じている。夢の月の震えが〝彼女〟の現実を蝕んでいったのか?それとも、本当にその夢が正しいのか?読者の常識を揺らがせる大きなものではありませんが、僅かな軋み、歪みに気付いてしまったら見事に落ちていくでしょう。見上げてご覧なさい、あの月は本当に揺れていないのか……。