冒頭の「死んだ方がいい人間だっているのかもしれない」というショッキングなモノローグから始まり、終盤に向けて主人公の怒りが一気に沸点へと達する構成が非常にスリリングです。
理不尽な悪意に曝されるひなたと、それをGPSで突き止め、怒りを爆発させる遥の対比が物語の強度を高めています。
凄いと感じたのはいじめっ子たちの「リアルな胸糞悪さ」と動機です。
茉莉たちの「ただの鬱憤晴らし」「男子に人気があるから気に入らない」という身勝手で残虐な加害心理がリアルに描かれており、読者の「許せない」という感情を強く揺さぶります。
るかと未羽の、主体性のない同調圧力的な態度もリアルで不気味です。