某有名スローライフな森のゲームライクな世界に転生させられてしまった超現実主義者の灰島氏。氏の死の直前のシーンから始まるのですが、ここではまだ「なんだかちょっとズレているな……?」程度。
本領発揮となるのは転生後。
社会から解き放たれのどかなカクヨムン星にやってきた灰島氏は、もうこの無造作な緑が許せないッ!
コンクリートで灰色に変えていってしまいます。
すごい。
さらなる利益を追求するべく空港も作るのですが、そこで不幸な犠牲者が。
ゲームシステムの摩訶不思議を突っつきつつ、みんなが一時期ハマりにハマっていたあの野菜さえも利用していく本作、見どころが多く、面白かったです。
ニン○ンドーはそこまで作り込んでいたのかあ……。
徹底的なまでに「近代的」な男が不慮の事故によって命(しさん)を失った。
転生先はなんだかゆるふわほのぼのな世界。
そんなカリカリしないでスローライフを過ごせとのたまうキャラクター。この世界ではどうやら「せいぜんせつ」が働いているのか、なんと無利子無担保なのだという。
彼は即座に決意する。自分が前世でなし得なかった野望、すべてをコンクリの灰色で染め上げることを――
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衝撃的すぎる冒頭から、怒涛の展開を経る物語。
とにかく徹底的で容赦のない主人公が見どころ。
有機物が無機物に上書きされていく感覚がなんとも無慈悲である。
牧歌的な理想郷を夢見るのも今更ぼけているともいえるが、近代すぎるのもまた、問題だということだろう。