放課後のラーメン屋、激辛料理、スイーツビュッフェ、そして春のパン祭り。
日常にあるはずの食べ物が、AとBの間ではまるで真剣勝負の舞台になる。
その発想の面白さに、最初から最後まで楽しく読ませていただきました。
特に魅力的だったのは、食事の描写がとても具体的で、ただ「たくさん食べる」だけでは終わらないところです。熱さ、辛さ、口の中の水分、胃への負担、食べる順番や戦略まで細かく描かれていて、思わずこちらまで一緒に挑戦しているような気持ちになりました。
そして何より、Bの強さと可愛らしさが絶妙です。淡々と食べ進める姿は圧倒的なのに、ふとした言葉やLINEから、Aへの距離の近さや優しさがにじむ。そのギャップがとても魅力的でした。
コメディとして笑えるのに、二人の関係が少しずつ近づいていく甘さもあり、続きがもっと読みたくなる作品です。
主人公が放課後に密かに思いを寄せる同級生の女の子・Bを誘って向かったのは、なんと総重量数キロにも及ぶデカ盛りラーメンの「大食いチャレンジ」!
しかし、小柄で可憐な外見とは裏腹に、Bは涼しい顔でラーメンとチャーハンを攻略していく圧倒的なフードファイターだったのです。
本作の最大の魅力は、大食いや激辛、スイーツビュッフェといった過酷な「食のチャレンジ」に挑む二人の、まるでスポーツの試合や知能戦のような熱い(?)心理描写です!
限界を迎える主人公の横で、スープを温存してご飯ものを流し込むといったBの計算し尽くされた戦略的食事シーンには思わず笑ってしまいます。
胃袋の限界を超えながらも、どうにか彼女と同じ景色を見ようと奮闘する主人公の姿がどこか健気で愛らしい。
食事を通して少しずつ距離が縮まっていく(かもしれない)、異色で胃もたれ必至の放課後グルメ・ラブコメディです!
お腹を空かせて読むことをおすすめします。