第2話 続々とやってくる転生者

1人目の転生者を見送ったあと、私は天の声さんにいろいろと教えてもらった。読者のみんなにも説明したいんだけど…

「あの…すみません」

ちょうど2人目の転生者が来ちゃったみたいだから同時に説明しちゃうね!(キラーン)

「ようこそ。転生の地へ。ここではあなたを私の世界に転生させる“最終”作業が行われます。」

普通の人はみんな死んだ後記憶をリセットされて生まれ変わるけど、あまりにも酷い人生を送った人が見つかったとき、私よりも一つ上の階級の女神が拾ってくるらしい。

「まずは私の世界を選んでくれてありがとう。」

拾われた転生者はどの世界に転生したいか選ぶんだけど、そこでこの転生者は私の世界を選んでくれたってこと。

「あなたはどんな人生を歩みたい?」

「僕は…鍛冶屋になりたいです!」

ほほう鍛冶屋と来たか。たしかによく見たら筋肉すごいし適任だな。ついでに赤髪なのがそれっぽい。ってよく見たらこの赤髪の転生者の横に能力値のグラフ?みたいなのが出てきてる!これで転生者の能力が分かるのか…便利だな。

「あの…?」

やべ、能力値が出てくるのに感動してたら転生者の要望に返事をするの忘れてた。

「か、鍛冶屋ね!めっちゃいいと思うよ!じゃあ今から転生のための作業に移るね。この作業は女神によって違うらしいけど私の場合は絵を描くこと。ちょっと待っててね。」

そう、この世界には私以外にも転生に直接関わる女神はたくさんいて、それぞれが自分の世界を持っているんだ。

「質問なんですけど、僕が行く世界には他にも転生者がいるんですか?」

「まだ1人だけど(魔王とは口が裂けても言えない)いるよ。私が転生させた人はみんな同じ世界に降り立つんだよ。」

転生者の質問に答えながら(全部天の声さんの受け売りだけどね)、私は絵を完成させて行く。

「完成!」

赤髪の転生者が伝説の剣を作ってる絵!我ながらカンペキだな。

「よし!あとは女神の仕事じゃないから自分の力で頑張って第二の人生を歩むんだぞ!」

とめっちゃ上から目線で話して、もう私の仕事じゃないと言わんばかりに背中を向けて歩いてみる。

「あの…」

「なんだい?」

「この絵をどうしたら転生できるのですか?」

そうだよね。今の説明じゃわからないよね。ごめんね。めっちゃカッコつけたのに最後にボロ出るの恥ずかし…

あと天の声さんの正体についてなんだけど、天の声さんは一つ上の階級の女神さんが作った機械のようなものらしくて、私みたいな新人女神のためのチュートリアル係みたい。だからもう次の新人女神を迎えに行っちゃった。もしかしてだけど私、ひとりぼっちってコト⁉︎


その後も絵を描き続けた結果、転生者は大体2日に1人でみんな平和で安定した人生

ばかり選択していくってことがわかった。まあよくよく考えたら前世でとてつもなくひどい目にあってきた人たちが来るんだし、安定した人生がいいのは当たり前か。だからこそ1人目の転生者と今私の前にいる男はひときわ目立って見えた。

「ほんとに勇者になりたいの?」

「はい!ぬるい気持ちじゃないです。本気で世界を救いたいと心から思っています!」

7人目の転生者である男は力強く言った。たしかに強い意志を感じるし、1人目に魔王を転生させちゃって申し訳ないから勇者はいてほしい。しかも黒髪で青い眼だから魔王との対比にちょうどいいっていうね。

「じゃあ君には勇者になって“私”の世界を救ってもらおう。」

その男ははしゃいだりせず小さくうなずいた。決意固まりすぎだろ。ちょっとぐらい喜んでいいし、転生後も気抜いて生活していいんだからね?

私は慣れない勇者の絵に苦戦しつつもなんとか描き上げた。

何かとてつもなく大きな物語が始まる予感がした。



あとがき失礼します。

現在作者がモチベーションの塊なので投稿頻度が早めになり、かなり不定期で気まぐれな投稿になってしまう可能性が高いです。なので気に入っていただけたら是非フォローして見逃さないようにしていただけたら幸いです。

3話ではついにルナが女神を辞めて転生する予定です。(あくまで予定です!)すぐに出せるつもりなので待っていただけたら嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。また次のお話で会いましょう。

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