もの凄く濃厚で、圧倒的な世界観を持ったダークファンタジー。
短編ながら、非常に読み応えがありました。
退廃的でありながらどこか神聖さを感じさせる筆致や、狂気的な愛の描き方が強烈な印象を残す作品です。
冒頭の数行で、一気に引き込まれる設定の強さがあります。
この短編の中に、「世界の崩壊」と「一対の狂った愛」が完璧な密度でパッケージングされている傑作だと思います。
「ダークファンタジー」「心理的ホラー」「神話的モチーフ」の要素が絶妙にブレンドされており、
読後に心地よい喪失感と余韻が残る、
非常にクオリティの高い作品だと感じました。