あるワンルームに同居している2人の地縛霊と女子大生。霊の存在には気づかず、無防備な姿を見せる女子大生・三葉の姿に、幽霊の「僕」は気が気でなく…というところから始まるラブコメディ。ラブコメとしての関係性の進展も気になりますが、彼らが住んでいるワンルームや地縛霊たちには謎が多く、ホラー展開でもしっかり読者を引き込んでくれます。果たして彼らはどんな行く末に向かっていくのか、更新が楽しみな一作です。
「事故物件」という言葉から想像する恐怖を、これほど軽やかに裏切ってくれる作品は珍しいです。凄惨な殺人現場から始まるのに、読んでいるうちに気になってくるのは幽霊の「僕」と三葉の奇妙な同居生活。笑えるツッコミの裏側で、三葉の孤独や「僕」の伝えられない優しさが少しずつ積み重なり、やがて一つの怪異が別の意味を持ち始めます。怖さと可笑しさの境目で、二人の距離が縮まっていく感覚が印象的です。