安らかに気負いなく、本当の自分でいられるところが自分の居場所。
──例え誰がどんな風に呼んでいようとも。
錆びだらけの鈍刀に膾にされるより、凶悪を極めた鋭く研いだ刃物に一刺しされた方が慈悲がある、というお話なのかなあ。
それとも建前上は善を奨励されるけど実体はそうでもないこの世より、
悪と呼ばれ悪である場所の方が素直でマシに思える、ということなのか。
主人公の背景が描写されていないので動機はわからないものの、彼が望んだ場所に辿り着いた安息は伝わって来るので、こっち側にいる身としては複雑になる物語でした。
意地悪だけど、幸せな気分の人が読むとどうとらえるのか興味が湧く短編です。