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【短編】午前一時のニュースキャスター

【短編】午前一時のニュースキャスター

秋月夜雨

おすすめレビュー

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★★★
★26
9人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 牛河かさね
    626件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    私は明日から、他人の明日になる

    本作は「未来を知る」という一見便利で魅力的な力を、驚くほど冷静で現実的な視点から描いた短編です。

    最初は些細な予知から始まり、やがて知っているだけで何もしないという選択が、主人公の中で一つの倫理として形作られていきます。
    この過程がとても丁寧で、「もし自分だったら」と思わず重ねてしまうリアリティがあります。

    そして物語が進むにつれ、その安全圏が静かに崩れていく展開は見事の一言です。
    派手な演出はないのに、読んでいる側の足元だけが、すっと抜けるような、不思議な緊張感があります。

    特にラストは秀逸で、タイトルの意味がすべて腑に落ちた瞬間、思わず鳥肌が立ちました。
    「知ること」と「選ぶこと」の重さを、ここまで静かに、そして鋭く描いた作品はなかなかありません。

    派手さよりも余韻を大切にしたい方、じわりと効いてくる物語が好きな方には、ぜひ一度読んでほしい一作です!

    • 2026年3月30日 18:47