★★★ Excellent!!!
久しぶりに「好きだ」と心から思える物語に出会いました。
大きな事件が次々と起こるわけではありません。それなのに、ページをめくる手が止まらない。理由は、この作品に登場する人たちが本当に生きているように感じられるからです。
お母さん、お父さん、おばあちゃん、そして主人公。
会話や何気ない仕草、視線の動きや表情。その一つひとつが丁寧に描かれていて、笑ったり、ほっこりしたり、ときには胸が締めつけられたりします。
特に、お母さんという存在が本当に魅力的でした。自由で芯があって、子どもを信じて見守る姿がとてもかっこいい。それでいて照れたり怒ったりする人間らしさもあって、読んでいるうちにこの家族のことがどんどん好きになっていきました。
この作品を読んで改めて感じたのは、特別な出来事がなくても、人をよく見つめ、その何気ない日常を丁寧に描くことで、こんなにも温かく、幸せな物語になるんだということです。
読後には、まるでこの家族と一緒に時間を過ごしてきたような、優しく満たされた気持ちになりました。
これからも最後まで読ませていただきます。