一見すると、ただの遠足トラブルから始まる物語に映ると思います。
しかし読み進めるほどに、その印象は大きく覆されていきます。山という閉鎖空間の中で起きる異常事態と、極限状況に追い込まれた高校生達の心理が、リアルかつ容赦なく描かれていて、ページをめくる手が止まりません。
本作の魅力は、単なるパニックやサバイバルにとどまらず、人間関係の歪みや本音が剥き出しになっていく点にあると思います。誰が信じられるのか、誰が裏切るのか、その緊張感が常に張り詰めていて、読んでいるこちらの心まで揺さぶられます。
決して軽い気持ちで読める作品ではありませんが、その分、読後のインパクトは抜群です。
「人間って何だろう」と考えさせられる、非常に印象深い一作でした。ぜひ一度、体験していただきたいです!