カクヨムシェアワールド「神格鑑定局」の10周年企画として書かれた設定資料でありながら、単なる世界観説明に留まらず物語性の余白を残しているのが本作の特徴だ。ヨモツシコメ、ムネーメー、ハシャマルといった神格を並べる構成が、すでに一つの神話体系として読める密度を持っている。
レビュアーが評するように、政教分離など現代的なテーマが織り込まれていながら、設定資料としての普遍性も同時に維持しているのが秀逸な点だ。「カミサマ」「鑑定組織」「人物」「舞台」という四区分に分けて積み重ねられる全127話の構成は、シェアワールド企画ならではの懐の深さを感じさせ、多くの読者が自分なりの「神格」を見出せる土台になっている。
完結済み・全127話・4万8千字強。短期間でこれだけの体系を組み上げた力量に脱帽するという声も納得の、精密な「鑑定書」として読めるシェアワールド設定だ。