ストーリーラインによると、こちら、伊藤計劃先生にリスペクトしている作品ということで。そうですね。とくに伊藤計劃先生の『虐殺器官』からの影響をとても強く感じます。
自死するまえに遺言を誰かに託す。その遺言には感染するなにかがある。次には遺言を聞いた誰かが別の誰かに遺言を遺し、また次には……と死の連鎖が続く。虐殺器官を活性化させていた、ジョン・ポールの虐殺文法を彷彿させられます。
ですが、ただのオマージュ作品ではありません。
作者様の筆力によって、世の中に溶けきっていないティーンエイジャーならではの"飲み込めないもの"を、"文法"をキーにして、鬱々とした世界を描き出しています。まるで若者からの悲鳴を作品に閉じ込めたようです。
お勧めです。