第二次大戦を終わらせたのは、二発の原爆だった。
核。いうまでもなく人間に新しい戦争の概念。新しい発電の概念。
すなわち文明を進めた新技術であり、
日本人の視点からすると開いてはいけなかったパンドラの箱たり得るのかもしれない。
第二次大戦の経緯や結末は興味を持った各々が調べてほしいが、
興味深いのは……
核爆弾を作ったのはアメリカだが、
核を発見したのはその敵だったのだ。
オットーハーン。ドイツの物理学者で核分裂を発見した。
そしてリーゼ・マイトナー。オーストリア人だがドイツで核を研究していた。
そう、核を発見したのはドイツだったのだ。
なのに、
知っての通り広島と長崎に狂気を落としたのは敵方のアメリカである。
こちらの物語は
ドイツがいち早く『核』の脅威に気が付き、科学者を追放しなかったら……?
資金問題と、ユダヤ人差別を乗り越えて科学者をドイツに留めておいたら……?
(リーゼはユダヤ人だった)このような物語である。
この物語を楽しむなら、その辺りの時代背景を勉強すると面白いかもしれない。
結末も、ライトノベルにありがちなガラっと時代が変わる……わけでもなく、
ああ、そうなっちゃうよねー……とレビュワーは感じたがどうだろう?
重厚なナチスドイツと、核の関係を知るにはいい読書体験かもしれない。
ご一読を。