アストリア戦記で鉱物の名を冠した魔法陣を描いたシューゲツさんが、今度は色そのものへ正面から向き合ったエッセイ集です。
瑠璃色、コバルトブルー、さくら色、常磐色、薔薇色一色ごとに顔料の歴史、名画、鉱物、文化的背景が丁寧に紡がれます。「万華鏡を覗いてるみたい」というレビューの言葉が、この作品の読み心地をそのまま言い表しています。
小説で色を使う書き手はもちろん、イラストを描く方や単純に色の世界が好きな方にも広くお勧めできる一冊です。アストリア戦記の血麗石や菫青石が、なぜあれほど色彩豊かに輝いていたのかその源泉がここにある気がします。