「倫理注意」に違わぬ、非常にエッジの効いた一編です。しかし、単なる悪趣味なパロディに終わらないのは、そこに一本筋の通った「異形側の正義」があるからでしょう。最も美しいものが、最も残酷な手段で育てられる。その皮肉な真理を、ヌラヌラと光る黒い翅の描写とともに描き切った、恐るべき筆力の一作でした。