• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
意地でも可愛く死んでやる。

意地でも可愛く死んでやる。

ひつじ堂(HITSUJI-DO)

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★9
3人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 青柳 玲夜
    73件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    世界が終わっても、マスクのデコは妥協しない。

    文体そのものがキャラクターになっている作品で、これは技術じゃなくてセンスの領域です。

    可愛く死にたいという願いが、読み始めは軽いギャグに見えるのに、パパとママのマスクの話が出てきた瞬間に全部ひっくり返る。この構造が見事。デコマスクに二週間かけたエピソードも「この子バカだな」で終わらず、「この子はこうしないと生きていけないんだ」に着地している。笑わせてから刺すのが上手い。
    メイとシュシュの扱いも巧み。「食べないんだけどね」「きっと他の人から見れば、大きな独り言」の二行で全部説明してしまって、それ以上触れない。この距離感がちょうどいい。

    ポストアポカリプスの設定を「メルヘン地獄」の一言で片付ける胆力、好きです。世界観の説明が全部ミミの体温で語られているから、設定資料を読まされている感じが一切ない。
    続きが読みたくなるプロローグとして完璧だと思います。

    • 2026年3月4日 15:25