幼少期の衝突で疎遠になった佳子と美来が 、高校の美術部で偶然再会し、破かれた絵の欠片を介して真実を知る再生の物語だ。 美来の改姓によるすれ違いや、過去の罪悪感から瞳を隠す佳子の繊細な心理描写が魅力。 友人・倫子の奔放な後押しが物語の良きアクセントとなり 、最後はトラウマを克服して自らの足で未来へ一歩を踏み出す、純度の高い王道青春記と言える。切ない再会ものや、一途な初恋、トラウマを乗り越える物語を好む読者におすすめできる。