主人公の綷という名前や謎めいたランタンの火そしてアガイが放った世の中には知らない方がいいこともあるという重いセリフ。
物語に散りばめられた全ての要素がラストの残酷な事実告知へ向けて完璧に収束していく様に鳥肌が立ちました。
水族館の魚たちが窓を叩く異常事態やメリーの真の目的など語り合いたくなる謎が多すぎて思考が止まりません。
アガイの優しさの裏に潜む凄惨な過去も相まってすべてが不穏で魅力的です。
行間に隠された真実とその絶望の美しさに深く考えさせられる極上のミステリーファンタジーがここにあります。