まず黒雪の存在が不気味で印象に残りました。物語全体に不穏な空気を乗せている感じがして良いと思います。
シエルに関しては、冠翼族という設定もあって翼が生えており
レンが作中で、羽は「幸運を呼ぶ」といった意味合いのことを語っていたのもあり、シエルの存在自体がどこか特別に感じられます。
多くを語らないキャラクターでありながら、可愛らしさがしっかり伝わってくるのも魅力だと思います。
また、冒険には危険が付き物で、ハラハラする場面もあり、その緊張感があるからこそ物語がより面白く感じられました。そうした中で、レンがシエルに対して常に気を配っている様子も良かったです。紳士的な人物であるだけに、明かされた過去とのギャップには驚かされました。
第3章に登場するエイリクとカリンの関係も印象に残りました。切なさはありつつも、二人の間には確かな絆があるように感じられます。互いに支え合っている関係だからこそ、どちらか一方が崩れた時に共倒れしてしまいそうな危うさも含めて、とても魅力的に描かれていると感じました。