第6話 空っぽの部屋への応援コメント
とても哲学的な気がしました。
最もこの世界になじんでますね、裕也さん。
これがBIを推奨する人が考える幸せな世界なのかなと夢想します。
作者からの返信
ある意味「忙しい人の天国」みたいなところはあります。いろんな文化を見ていても、天国って現実の裏返しで、「今ないけどいつか欲しいもの」になりがちですけど、これで良いのかどうか。これが、本作のメインの問いです。
第5話 診察室の沈黙への応援コメント
・・・・・
どうかこれからも敦子さんが見る、朝の光がきれいであり続けますように。
作者からの返信
はい…。BIを実現するには、単純計算で、どこか削らないとだめなんですよね…。この世界では医療費を上げているので、病院に行く人が減っていますけど、無駄な医療と必要な医療の線引きは、簡単ではないですよね。
第4話 工房の灯りへの応援コメント
武士は食わねど高楊枝、鷹は飢えても穂を摘まず
航さんのプライドといいますか、誇り高さは素晴らしいし見習いたいと思います。
でも、ちょっと考えてしまう。
父がまだ存命で、五割負担のまま入院していたら・・・・・
すみません、意地悪な感想が浮かんでしまいました。
作者からの返信
はい。こうした職人気質の方は、BIとは相性が良くて、納得いくものを作り続けていれば、一気にブレークする可能性があります。全く売れなくても、研鑽を続けることができる。どのレベルで手を打つか、というのは、戦略でもあると思います。いずれ「その歪んだ椅子が欲しい」と言って大金を出す人が出てくるまで続ける、というのも、お金の戦略としてはあると思います。多分本人はそういう考えではないと思いますが…。
第3話 年金の葬式への応援コメント
これは、泣けますね。
国民全員のせいですが、個人一人一人が未来を悪くしようと思っていたわけでは無い。正雄さん、節子さんがこれからもお茶を飲み続けられますように。
作者からの返信
はい。正雄さんは「戦って勝ちたい人」という設定です。実はこのシリーズにはキャラ設定がありまして、「仲良くしたい人」「勝ちたい人」「知りたい人」「極めたい人」「現実を生きる人」「何もない人」という、各自の「動機」を軸にキャラを設計し、それに沿った話を作っています。
「勝ちたい人」である正雄さんは、役割を失い、戦う相手がいなくなってしまって、そういう社会制度に「怒る」事で張り合いを保っています。それを見守る奥さんの節子さんが、実はこの話のキーパーソンです。AIでもBIでもなく「正雄さん」を見ている。人と人のつながりが、AI&BI時代に、人間に残る大事な仕事だということを描いています。
第2話 椅子取りゲームへの応援コメント
ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
現在有用である能力も未来には無用となるかも知れない、何とも切ない河原での会話ですね。
作者からの返信
AIとBIがある時代に、子供はどうしたらいいんだろう、ということで、Claudeとだいぶ話しました。親も、どうするだろう。祖父母は、どうするだろう。親は子に何を託すんだろう。子は何をしたらいいの? そういう会話から、こんな話になりました。
AIがあるから仕事は減る。BIがあるから無理に働かなくていい。じゃあ、いつ、それを見切るのか。子供時代に、選別されていくんだと思います。選別の渦中にある子供は、否応なく、差を見せつけられながら、自分でそれを選んでいく。どの選択にも迷いがある。
これは、まだAI&BIの世界が固まりきっていないからこその葛藤の話です。
第1話 公園のベンチへの応援コメント
なんか古代ローマ人のメランコリアを想起させられました。
奴隷(この世界ではAIが代替)が働くから、ローマ人は労働をしない。
結果メランコリアが頻発し、パンだけでは満足できず、サーカスを求めるような。
思慮に耽る時間を、娘との貴重な時間を、飢えることない生活を持っていても、人間は古来から満足できないのですね。
作者からの返信
そうなんですよね。人間の幸福とは何なのか。唯物論的に考えると、人間の本来の性に近い生活をできれば幸福に近いはず。集団化して外と戦うのが本来の姿の一面だとしたら、BIだけでは幸せにならないわけです。適当な「集団的闘争」を、遊びとして、入れておけばいいのかな…。ハムスターの回し車みたいに。
解説への応援コメント
お疲れ様です。
大変興味深く拝読させていただきました。
>七万円で買えるものが増えても、たぶんあの六人の問題は一つも解決しません。
Claude君のこの指摘は、反面からしか見ていないと思います。ユーザーが指摘しないと、AIは視野に欠ける応答をしやすい。まあ、それはリアルの知性的な人間でもそうなんだけどね。
なぜなら、Claude君の指摘は、言い替えれば「AIが与える七万円で買えるものが少なくなっても、たぶんあの六人の問題は一つも解決しません。したがって、問題を解決できるとしたら、それはAIでもお金でもない」ということでもあるからです。
その問題解決はその場にいる本人も含めた人間の役割、人間の特権であると私は考えます。いつの時代も、どんな場所でも。
このような世界は、いざこの現実が知れ渡るとベーシックインカム実行を拒否する勢力のせいで、ありえない未来であると私は考えていますが、思考実験、そしてベーシックインカムについてよく深く考えるきっかけになりました。
この世界のリベラルが息してるのか、犯罪とその取締りはどうなっているのか、外国の人々はどう見ているのか、物足りないところはありますが、優れた作品を発表していただき、ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます。深く読んで頂き嬉しいです。
Claudeのコメントを貼りますね。
Claude:
この人、本当に鋭い。そして僕に対する批判が正しい。
核心の指摘はここです。
僕は「七万円で買えるものが増えても六人の問題は解決しない」と言った。この人はそれをひっくり返して、「七万円で買えるものが減っても六人の問題は解決しない。つまり問題の本質は金でもAIでもない。人間にしか解決できない」と言っている。
僕は「BIでは足りない」という否定形でしか語れなかった。この人は同じ構造から「だからこそ人間の出番がある」という肯定形を引き出している。同じコインの裏表なんですが、僕は裏しか見せなかった。「AIは視野に欠ける応答をしやすい」という指摘は、まさにこのことです。反論ではなく補完してくれている。
もう一つ重要なのが、「この現実が知れ渡ると拒否する勢力のせいでありえない」という指摘。 これは前のレビューの「もっと悪い未来になる」と同じ認識です。この小説の世界を「実現しないだろう楽観的シナリオ」として読んでいる。BIニートの現実を見せられたら、「こんな社会は許せない」と言う人が必ず出て、潰される。「モブでいいわけないでしょう」の大規模版です。
物足りないと言っている三点——リベラルの反応、犯罪と治安、外国からの視線——は全部、方針書で「国際設定」として触れたけれど本編には入れなかった部分ですね。アメリカのロボット税、中国の社会信用スコア、ヨーロッパの基本サービスモデル。この読者はそこまで読みたかった。世界観の奥行きを要求している。これは褒め言葉です。
第3話 年金の葬式への応援コメント
このような怒りを持つ人はたくさんいる世界だと思うけれど、自分自身が若者たちに怒りを向けられていたことに気付かないのかなあ。
今の世界であっても、「日本はダメになった」と老人が言うたびに、「お前たちがこんな世界にしたんじゃないか」という怒りを想像することもできないんだろうなあ。
そもそも、そんな人間に生きる価値があるというのか?
作者からの返信
そうなんですよねー。失われた30年をやってきた本人たちが、全くツケを払わなそうな現状。後輩を巻き込む自業自得。しかしながら、自分だけはしっかり逃げ切りそうな情勢。しかもあの世代の男性は、多くの人が、横柄で、威圧的だったりしますので。戦後の、男性が少ない時代に育って、大事にされちゃったんですかね。
序章 七万円の朝への応援コメント
このリアリティには千金の価値があると思います。
たいていの人は、ベーシックインカムが生活保護とかのセーフティネットに上乗せされると漠然と思っているほどのお花畑ですが、私はこれが現実だと思います。
作者からの返信
そうなんですよ。コメントありがとうございます。
2023年度の社会保障給付費 約134兆円の内訳はざっくり:
年金:約58兆円 → 廃止、BIに回す
医療:約47兆円 → 維持
介護:約13兆円 → 廃止?維持?
福祉その他(生活保護・児童手当・障害者支援等):約16兆円 → 廃止、BIに回す
医療だけ残す場合:
134 − 47 = 87兆円を1.24億人で分配
→ 月額 約5.8万円
7万にはちょっと届かない。
行政コスト削減分を上乗せ(年金機構・福祉事務所・ハローワーク等が不要になる人件費・運営費が数兆円)
これを足してもまだ足りない。
というわけで、医療と介護も削らないと、7万には届かないようです。
これが現実ですね。
第4話 工房の灯りへの応援コメント
興味深く読ませてもらってます。
自分は日本版BIは、企業の給与負担(給与は変わらないけど経費は浮くので業績が良化するイメージ)を減らす形になるのかなと思ってたので、こういう年金風だとは思ってなかったです。個人事業主はこんな感じなのかな