注文の多い料理店とか鼻とか蜘蛛の糸とか走れメロスみたいな文豪の初期作味を放つ物語です。落ち着いた堅実な文章できちんと個性的に、でも普遍的な徳について書かれています。一見すると少し退屈に見えるはずです。三人称で落ち着いた文体なので。でもきちんと読むと暖かさやクスっと笑えるシーンがいくつもあって、物語が持つメッセージがしっかりと共感を伴って伝わってきます。これぞ文学!という感じの物語です。おすすめです。