輝く日差し、砂浜に弾ける白い波、爽やかな潮風。
ポストアポカリプスの世界にそんなものはいらないと言わんばかりの、かなり「ハード寄り」な世界観のSFです。
にもかかわらず、スルスルと読めるのが本当にすごい。
少しずつ輪郭を現していく世界観の描写バランスが特に秀逸。
海が消えた理由、そんな世界での生き方、渇いた町の日常、世界を管理する政治機構、それらを巻き込んだ物語性。
どの要素も設定の濃さを誇示せずに、すべてが「ちょうど必要なだけ」の力で支え合って作品を形作ってます。
設定は濃密なのに、読者が置き去りにされない読み心地がまた上手い。
続きも楽しみにしています。