職場では隙のないエース編集者。けれど、帰宅すればキルトのクマ「ポン太」に話しかける流子。その秘密を隠すための嘘が、後輩・白山の壮大な勘違いを呼び、事態はどんどん明後日の方向へ。
白山くん、先輩を守るためなら自分の評判まで投げ出すのに、肝心の推理がまるで当たらない(笑)。流子も取り繕うほど墓穴を掘り、そこへ部長まで参戦。誰もが真剣だからこそ、すれ違いが可笑しいのです。
でも、ポン太の継ぎ接ぎを知ると、流子の秘密をただ笑うことはできなくなります。不格好なクマを繕う時間は、彼女が傷ついた心を支えてきた時間でもある。その孤独が描かれているから、生身の誰かの温もりに戸惑う姿にも胸を動かされました。
何を大切にしているのか、他人にはすぐ分からない。それでも、その人の隣にいたいと思う。空回りする恋の奥に、そんな不器用な優しさがある作品です。
笑いの勢いと、静かな場面の切なさ。その両方を味わえる、最後まで愛おしいラブコメでした。
「鉄壁のエース編集者」が帰宅後にキルトのクマ「ポン太」を彼氏として溺愛しているその秘密を後輩にバレた瞬間から転がり始める、テンポ抜群のオフィスラブコメです。
純粋すぎる後輩・白山が「先輩はDV彼氏に騙されている!」と壮絶な勘違いを起こし暴走する展開が笑えて、しかし根底に流れる「最低の私を、最高の勘違いで肯定してくれた」という温かさが読後にじんわり残ります。さらに「魔法少女なのはな☆」という謎の要素まで加わる17話・完結済みの一作です。
第2回めちゃコミック×LScomicコンテスト応募中というのも納得コミカライズしたら絶対に映える作品です。
主人公・霧島が抱える秘密と、勘違いをしながらも全力で支えようとする白山君。
二人とも魅力にあふれていて、気がつけば最後まで応援せずにはいられませんでした。
テンポの良いストーリーに何度も笑わされる一方で、物語の根底には優しさが流れていて、読み終えた頃には心がじんわりと温かくなります。
特に、キャッチコピーの
「隠したかった最低の私を、キミは最高の勘違いで肯定してくれた」
という言葉は、読後に刺さりました。
そして何より、ラストが最高です。
最後の最後までしっかり笑わせてもらいました。
秘密と勘違いが織りなす、笑って温まる極上のラブコメディ。
ぜひ多くの人に読んでほしい作品です。