真面目な高校生・篤志とお調子者の銀が、異界「幽世」へ迷い込む和風バディファンタジーである。銀の正体が狐の化け物であることや、篤志が抱く強い既視感から、二人の「前世」にまつわる謎が示唆される点が特徴だ。提灯が揺れ妖怪たちが闊歩する活気ある異世界の描写が美しく、白虎の百燐など個性的なキャラクターとの交流を通じ、隠された過去と絆が紐解かれていく様子が魅力的に描かれている。和風ファンタジーやバディものを好む読者におすすめできる。