第5話:巨大ロボ出動! 勝った後の街はもっとカオス
佐藤太郎は、いつもの通学路でアイスを食べながら歩いていた。
今日は珍しく怪人情報なし。
スマホのニュースも平和そのもの。
「やっと普通の1日が来たな…」とほっとした瞬間、地面が大きく揺れた。
「ドゴォォン!」
街の中心部から巨大な咆哮。
見上げると、20メートル級の超巨大怪人がビルを踏み潰しながら出現していた。
ダークシェイド帝国の新兵器らしい。
体は岩のような装甲、腕はクレーン並みに太い。
「ふははは! この街を踏み潰してやる! ヒーローども、来い!」
太郎のアイスが落ちる。
「でっけぇ…。これ、チームヒーローじゃないと無理だろ。」
案の定、5色の光が空から降ってきた。
チームヒーロー、爆発レンジャーだ。
ファイヤーがマイクで叫ぶ。
「みんな、緊急出勤だ! 巨大怪人出現! ロボ召喚、合体準備!」
イエローが元気に。
「わーい、今日もロボでいくよ!」
ピンクが太郎に気づいて手を振る。
「お兄さん、危ないからこっち来て♡」
太郎は慌てて近くのコンビニの陰に隠れる。
「また巻き込まれるパターンかよ…。」
ファイヤーがベルトをタッチ。
「爆発レンジャー、巨大ロボ出動!」
5人が同時にジャンプ。
空中で「合体!」の掛け声とともに、光の渦が巻き起こる。
赤の頭部、青の右腕、黄の左腕、緑の胴体、ピンクの脚部が次々に結合。
ドカン! ドカン! と派手な爆発エフェクトが5回連続で発生し、ついに50メートルの巨大ロボが完成した。
ロボの目が光り、ファイヤーの声が響く。
「超爆発合体ロボ・ファイヤーキング! 参上!」
怪人が拳を振り下ろす。
「潰してやる!」
ロボがガードし、ファイヤーが叫ぶ。
「みんな、チームワークで! 右アーム・クールパンチ!」
クールが冷静に。「了解。命中率98%。」
巨大な青い拳が怪人の胸に炸裂。怪人がよろけるが、すぐに反撃。
ロボの脚部がピンクの声で
「きゃあ、ちょっと痛いよ♡」と可愛く叫ぶ。
太郎のツッコミ独白。
「巨大ロボなのに可愛い声出すなよ…。あと、足で道路がクレーターになってるんだけど。」
戦いは激化した。怪人が岩の弾を連射。
ロボの胸部がヒットして火花が散る。
グリーンが分析。
「弱点は首の関節! データ通りだ!」
イエローが元気に。
「黄のミサイル発射ー!」
ロボの肩からミサイルが飛んで怪人の腕を吹き飛ばす。怪人が怒り狂い、ビルを掴んで投げつけてくる。
ロボがキャッチして優しく地面に置くが、着地の衝撃で道路がさらに陥没。
ファイヤーが熱く。
「これで決めるぞ! 超爆発合体必殺技――ファイヤーキング・エクスプロージョン・バースト!」
ロボの胸部が光り、全身から炎のエネルギーが集中。巨大な光線が怪人の体を貫く。
「ぐわあああ! こんなにデカいのに…!」
怪人が大爆発して倒れ、黒い煙を上げて消滅した。
5人がロボから分離して着地。
ファイヤーが勝利ポーズ。
「我ら爆発レンジャー、今日も平和を守ったぜ!」
イエローが跳ねる。
「やったー!」
ピンクがハートマーク。
「みんな、友情パワーで勝ったね♡」
周囲のヒーローたちも集まってくる。
シャドウがバイクを止めて
「……ふん。派手すぎる。」
ラブリーがキラキラ。
「わーい、みんな無事!
浄化しなくていいね♡」
ヒーローたちは市民に手を振って
「ありがとう! また頑張るよ!」
と去っていった。
巨大ロボの残光が消え、街は静かになった……ように見えた。
太郎は瓦礫の山の前で呆然。
「勝ったのはいいけど…これ、どうすんの?」
ヒーローたちが去った後の街は、まるで戦場跡だった。
道路は巨大ロボの足跡で直径10メートルのクレーターが3つ。電柱が折れ、アスファルトが波打っている。近くのビルは怪人の投げた衝撃で窓ガラス全滅、壁に大きなヒビ。
コンビニの看板は半分吹き飛んで「本日休業」の文字だけ残ってる。
市民たちがぞろぞろと出てきて、後始末が始まった。
保険会社の人がヘルメットをかぶって駆けつける。
「またですか…。チームヒーロー被害専用保険、申請書類3部お願いします!」
おばさんがため息。
「道路直すのに1週間はかかるわね。バスが来ないじゃないの。」
サラリーマンがスマホで写真撮りながら。
「Twitterに上げよ。『今日もヒーロー3系統で街ボロボロ』って。いいね1000はいきそう。」
太郎は近くのベンチに座ってぼやく。
「勝ったって言って去っていったけど、怪人より被害デカいじゃん…。巨大ロボの足跡、クレーターすぎて車通れないし。」
すると、黄色いヘルメットの工事隊が到着。
看板に「ヒーロー被害復旧専門チーム」と書いてある。
彼らは慣れた手つきで瓦礫を片付け、仮の鉄板を道路に敷き始める。
工事のおじさんがため息。
「今月だけでこれが4回目だよ。予算が追いつかねぇ…。ロボの足跡はいつもここなんだよな。」
別の作業員がビルを指差して。
「この壁のヒビ、特殊接着剤で応急処置。完全修復は来月だな。」
ピンクが後からこっそり戻ってきて、小さな声で。
「あの…ごめんなさい♡
お詫びに紅茶どうぞ…」
市民のおじさんが受け取りながら。
「ありがとう。でも次はもっと小さめのロボで頼むよ。」
ファイヤーも遠くから頭を下げに来て、
「すまん! チームワークで守ったつもりだったんだが…!」
太郎は立ち上がって大声でツッコミ。
「守った結果がこれかよ! 正直、巨大ロボ出す前に『被害最小限モード』とか考えろよ!」
周りの市民が拍手。
「その通り!」「一般人の声だ!」
シャドウが通りかかってぼそり。
「…だから単独がいいと言ったのに。」
ラブリーがキラキラしながら瓦礫を浄化。
「これで少しきれいになったよ♡」
でも浄化された瓦礫はキラキラ光るゴミになって、さらに片付けが面倒に。
太郎はため息をつきながら、工事隊に手伝いを頼まれる。
「お兄ちゃん、手伝って!」
こうして、ヒーローたちが去った後の本当の戦いは、後始末だった。
街はまた少しずつ復旧していくけど、太郎の心は「ヒーロー3系統、多すぎだろ…正直要らなくない?」でいっぱい。
悪の本拠地ではダークロードが笑う。
「ふはは、次はもっと巨大なやつで…いや、待て、復旧が早すぎるぞ!」
チームの日常と後始末の現実が交錯する中、太郎の巻き込まれ物語はまだ続く――次回へ。
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