最初は「またタイトルの長い作品か」と半信半疑で読み始めたのですが、設定のロジックが面白くて一気に引き込まれました。
ステータスを「空売り」するという発想が秀逸です。相手が強ければ強いほど、暴落させた時のダメージが跳ね上がるという仕組みが、数値化されたファンタジー世界とうまく噛み合っています。
FXの知識がなくても「価値を高く見積もらせておいて、ゴミ同然にしてから買い叩く」という流れが、物語のスカッとする要素として直感的に機能しているのが見事です。
慢心している強者が、自分の強さゆえに破滅していく皮肉な展開は、既存の追放ものや「ざまぁ」系の中でも、理詰めの面白さがある一作だと感じました。