第7話 調査開始①

押収された銃。そして立て籠もり犯のマックスと配達マシーンのデータからいくつか分かった事がある。


軍は民衆のパニックを避けるため公表していないそうだが戦時中に使われていたあるマシーンが暴走。兵士を殺し尽くし脱走したという。軍も対処に当たっているが中々に足取りが掴めない状況だ。


所長は主戦力となってもらうアリシャとルナに初めに伝える。


「特殊暗殺任務遂行型戦闘機体0号。通称『暗殺型』。名前の遠り暗殺に特化した機体だよ。外見だけだが人間そっくりに擬態が可能で戦闘能力は非常に高い。また高度な会話も可能なそうだね」


所長はモニターに映像を映し出す。前日の配達マシーンに細工をしている作業員がいた。好青年らしく先輩に挨拶を欠かさない様子や仕事熱心な姿が映し出されている。


「彼は配達会社のマシーンの整備を担当している。名前は『マーク・ウィリアム』。少し前から長期休暇をとっている。彼をまずは調べて欲しい。変身した暗殺型の可能性があるからね」


「でもよ所長。暗殺型ってのは擬態できるんだろ?さっさと擬態して別のやつになってるんじゃね?」


所長はその質問に答えるため暗殺型の設計図を表示させる。


「軍の元を離れたなら...すべてのメンテナンス管理を自己で行う必要があるんだ。軍の設備が使えない以上、まだ変身を解除できない可能性はある。とにかく彼を調べる事がまず第一歩だ」


2人はこの暗殺型事件の主力だと伝えられ他メンバーには追々伝えていくらしい。

2人で車に乗り込み早速マークという青年の家に向かった。

アリシャは隣で静かに座っているルナが頭部以外の機械部家が露出した格好なのに今更だが気になっていた。先日、ルナが民衆に嫌な目を向けられていたのもある。警察支給の服だが半袖のためマシーンである事がモロ見えだ。


「あのさぁ...ルナ。私の我儘なんだけどできれば服変えない?ルナだって周りから前みたいに言われるのさ...嫌だろうし」


「アリシャ様。私は機械です。そのような気遣いは不要です。それに『嫌』というシステムはありません」


ばっさりと断られてしまった。しばらくしてマークの住むアパートに到着した。住人にまずは聞き込みに回ったところ、いくつか少ないが手がかりを得た。


・マークはここ数日は外出した形跡がない

・ポストの中身はパンパンであり見ていない

・常に部屋が暗くなっている

・仲の良かった住人が遊びに行っても断られるようになった


直接伺ってもインターホンを押しても出る気配がない。アリシャは扉の前で刑事の勘のようなものが働いた。異様な雰囲気。そして長年の経験が彼女の脳を刺激する。彼女はホルスターから銃を引き抜いて


「これは本当は使いたくないけど....仕方がないな。ルナ、最大限に警戒しよう」


「承知しましたアリシャ様」

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