形意拳といえば、日本では残念ながらマイナーな部類ですが、その確かな経験に裏打ちされた格闘描写は大変貴重です。それを読みやすい異世界ファンタジーの形に落とし込んでおり、現世での記憶をもとに、焼肉屋やキャバクラを経営するという俗っぽいところも魅力です。途中から形意拳の代名詞とも言える達人が登場したりと、武術好きがニヤリとするシーンもあり、楽しませてくれます。気軽に、しかし重厚な武術の世界の一端を垣間見ることのできる作品です。