第38話 自分が強くならないといけないよね

悩みこむブルーにラムサスが口を開く。


「こんな奴らに頼む必要ない。私があなたを守る。」


食堂に居る全員が、ラムサスの顔を無言で見つめる。


「な、なんだよ。腕には覚えがあるんだ。」


ここ数ヶ月、売り上げが芳しくない。ロイに負担をかけたくない。


「ちょっと払えないわ。残念だけどここまでかな。」


「仕方ないね。うちらも、そろそろ国に帰ろうと思っていたところだし。」


イチカが心配そうな表情をしている。ブルーは言葉を続ける。


「そういえばユーキにお願いしたいことがあったんだ。」


「なんだい大将?」


「あの日、僕簡単につかまっちゃったじゃない。」


「三人で囲んだしね。イチカの奇襲はうまいからな。」


「そうだね。それで、今後もあんな感じで囲まれた時、どう対応したらうまくかわせるか悩んでいたの。」


「私が背中を守ります。こんなならず者に聞かなくても。」


ラムサスが不機嫌そうに言い放つ。


「オレ達を少しの間ここに置いてくれないか? うちらの体術を教えるぜ。飯を食わせてくれればお金はいらない。」


「それいいね。ラムサスも一緒に教えてもらおうよ。」


「私は遠慮します。」


ラムサスは不機嫌そうに答えると席を立ち部屋を出て行った。


「ちょっと、ラムサス。」


「ほっとけよ。」


もくもくと肉をほおばるユーキ。


(ラムサスくん、当てにならなさそうだし、、、自分が強くならないといけないよね)

表情に出さずに心の中でため息をついた。


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