※第一部を読了してのレビューです
本作の主人公カロアは、優しくて頼りになる騎士。人間味があるのに、同時にどこか浮世離れしていて、不思議な雰囲気を纏ってます。
そんな彼が、近隣国への潜入捜査を命じられてこの物語は動き出します。
潜入先の国の町の雰囲気、食文化、人々の温かさ……それらが丁寧に描かれていて映像が目に浮かぶのはもちろん、音や匂いまで感じられます。
カロアの任務にハラハラしながら、彼と周囲の人々との関係性や妖精たちの可愛らしくも神秘的な様子にどんどん引き込まれていきます。
彼が抱えているものの重さ、思いの深さ、その輪郭はなかなか捉えられません。でも、その存在はしっかりずっしりと、ずっと物語の根底に流れています。
カロアが心を曝け出せる時は来るのか……軽やかな会話、緊迫感のある戦闘、美味しそうなご飯を堪能しつつ、見守ってみてください。
きっと、あなたもあの扉に導かれ、温もりに満ちた繋がりを感じられるはず。