鞄の中には常に夏目漱石の文庫本、初恋の人は芥川龍之介。
そんな筋金入りの文学少女である主人公・愛嬢文が恋をしたのは、クラスで人気のクールな理系男子・理化科(りか・とが)でした。
「恋愛など数値で表せないものは信じない」と言い切る彼に対し、文は玉砕覚悟でアタックを開始し、なんと一緒に勉強会をすることになります!
本作の最大の魅力は、コミュ障気味な純情文学少女と、徹底した理系思考の男子という正反対な二人の、噛み合っているようで噛み合っていない初々しいやり取りです!
お洒落なカフェの難解なメニューに涙目になる文をさりげなくスマートに助けてくれる理のイケメンっぷりや、突然おでこに手を当てられて熱を測られ、心の中で大パニックを起こす文のコミカルな心理描写が最高に可愛らしくて笑えます。
過去のいじめっ子という障害も登場しつつ、論理的な彼に対して、文がどのように距離を縮め、いつか「月が綺麗ですね(I LOVE YOU)」と言われる日が来るのか?
不器用でピュアな異色ラブコメディを楽しみたい方に、全力でおすすめしたい作品です!