夜になると会いに来る猫。ただ触れ合う。それだけ。誰にもなれない自分自身が、猫との時間だけは誰かのためになれている気がする。猫の方にも事情はある。猫であることは、猫以外でないこと。猫としてふるまえること。それが誰かの救いになっている。そう信じたいなら、この物語に触れればいいさ。