このお話は、大正十二年の東京を舞台に、与謝野晶子が若き編集者・波多野秋子の言動を通して、有島武郎との過去の恋を回想する物語です。秋子が語る「恋に命を賭ける女性の情熱」と、晶子が抱える「母として、妻としての責任」が対比され、成熟した女性の視点から「愛と芸術」の交錯を描いています。まず、秋子が晶子宅を訪ね、有島への恋心を語ります。晶子はその情熱を若さゆえの驕りと受け止めつつ、かつて自分も有島に恋した過去を思い出していきます。そして晶子自身の回想です。有島家と親しくなった経緯、交わした文通や恋心、触れられぬ関係の中での精神的な交流が描かれます。一話一話が短く、とても読みやすいです。続きはぜひみなさまでお確かめあれ。