船の男たちの港での一夜。
きつい、危険、汚い。そのうえ長期航路では長く船に閉じ込められる。
港に着けば、もうなんでも有りですよ!
暴飲、暴食、暴力。
命のやりとりだってある。
未来なんて知ったことか!
暴力的な熱量を、酒の力で駆動し、港の夜に輝く。
その輝きは……命を喰う。
この序盤から中盤の圧倒的な筆致! その熱量!
このあたりの怒濤の無軌道さを是非味わって欲しい。
本作は、不思議な美酒を味わい、悪夢のような迷宮に迷い込んで、ふと、百年の酔いが覚めてしまった男の物語。
中盤までの無軌道さと、酔いの覚めた男の茫洋とした感じ。
この落差を楽しんでほしい作品。