ITリテラシーが乏しい職場に放り込まれた新卒社員が、AI「ジムくん」を相棒に、VBAという“魔法の呪文”で立ち向かっていく構図がユニークです。AIを「魔法使いの弟子」と呼ぶ比喩がそのまま全話のトーンに反映されていて、技術的な要素を堅くなりすぎずに楽しく描いているのが好印象でした。
「忖度しないジム君」「理にかなった無駄」など、職場のリアルな悩みをそのままタイトルに落とし込むセンスがあり、AIに振り回されつつも少しずつ職場を変えていく過程にちゃんと積み重ねがあります。最終決戦が「社長室にて」という、現実的なスケール感で締まるのも、地に足のついた下剋上コメディとして好きなところです。
ChatGPTやGeminiが当たり前になった今の働き方を、笑いとともに振り返れる一作で、実際にAIを使って仕事をしている人ほど共感しやすい内容だと思います。