私の煙への応援コメント
文芸部へのご参加ありがとうございます。
読み終えたあと、部屋の中にタバコの煙が漂っているような、静かで、それでいて胸が苦しくなるような深い余韻に包まれました。
■ 最後まで読んだ感想
主人公であるおばあさんがどこまでも冷静で、達観していて、一連の出来事を淡々と描いていることが、この作品の空気感に大きく貢献していますね。
彼女の「いい人生だったんじゃないの?」という言葉は、誰に宛てたものでもないからこそ、一人の女性の人生の重みが感じられたような気がしました。
■ お題「比喩」の活用について
ペンキで描いたみたいな笑顔、ペンキを剥がすみたいに笑って:この比喩は強烈ですね。ペンキの下には一体どんな顔が隠れているのか、この文章で、そこから先の展開に対する不安や不気味さが煽られます。
沈黙が鉛のように重くて:よく見る表現ではありますが、その文章に至るまでや、その文章から続く物語が、鉛の重さや質感をさらに高めていて、その言葉以上の緊張や心苦しさを感じました。
■ 最後に
タイトル通り、最初から最後まで、この物語は煙を通して様々な顔をみせてくれますね。線香の煙を「死者のごちそう」とする表現する一般論を否定するところから、夫とお揃いのタバコの煙に安らぎなどを求め、最後も煙で締めくくられる。
その一貫性があるからこそ、煙が変わるたびに物語の雰囲気も変わっていく、一貫性で変化を表現できるのだなと、学ばせていただきました。
またあなたの作り出す文章の妙を落としていきたくなった時は、ぜひ文芸部に立ち寄っていただければと思います。
作者からの返信
@naimazeさん
こちらこそ参加させて頂き、ありがとうございます。
「比喩」と言うお題だったので、私としては比喩を多用する方なので、題意の沿えるのではないかと思い参加させて頂きました。
詳細に読んで頂き、ありがとうございます。
「余韻」があったとのこと、嬉しいです。
主人公の最後の言葉に「重み」を感じて頂けてよかったです。
主題の「煙」をしっかりと読み取って頂けたことも嬉しいです。
「学び」になったと言うのは、望外の喜びがあります。自分の小説が人様の役に立つ、不思議で、丸くて暖かい感覚になりました。
また、チャンスがあれば参加させて頂きます。
読んで頂き、ありがとうございます。
真花
私の煙への応援コメント
コメント失礼します。
なんとも言えない気持ちになりました……私はまだ主人公の年齢には程遠いですが、その心中を追って胸がぎゅっとなりました。
健康を害するタバコが亡き夫とのつながりであり、生にしがみつかせているものであり、生きている実感そのものだったように感じて、その皮肉さが老いの残酷さだなと感じました。
>「いい人生だったんじゃないの?」
その言葉の隣にタバコの煙があったことで、納得できたのでしょうか。とても悲しいけれど……
とてもこころに残る作品でした。
読ませていただきありがとうございました!
作者からの返信
お肉にはワサビさん
「胸がぎゅっと」、そう言う風に感じて頂けてよかったです。
「タバコ」が「生きている実感そのもの」と感じて頂けたのもよかったです。
悲しい話なので「よかった」と言うのが適切なのか迷いますけど、描きたかったことなので「よかった」と言わせて頂きます。
「こころに残る」、これはもろ手を挙げて、嬉しいです。
読んで頂き、ありがとうございます。
真花
私の煙への応援コメント
介護をしていると、もう「終わり」にしてくれないかなと思うことはわたしも頻繁にありました。でも実親であれ義理親であれ「実行」する人は滅多にいませんよね。この主人公はまだ自分の身の回りのことは自分で出来そうですが、息子夫婦にとっては「いるだけで邪魔」だったのかなと、どちらの気持ちも何となくわかるが故に、胸の塞がる思いがしました。年金は不正に受け取るつもりなのかな……
息子のことを「残念」と表したところが印象的です。残念な人。たしかにそうですね。山火事が起こって、今回のことが明るみに出るかもしれませんね。
タイトルを見たとき、亡くなって火葬される主人公が人生を振り返る話かなと思いましたが、見事に予想を裏切られました(人生振り返りは合っていますが)。
読めてよかったです。ありがとうございました。主人公が、せめて最後に苦しまないようにと祈りました。
作者からの返信
猫小路葵さん
「どちらの気持ちも何となくわかる」方に読んで頂けたことに、そして、「読めてよかった」と言って頂けたことに、澄んだ感謝の気持ちが今、湧いて来ています。
「胸の塞がる思い」をさせたことが、物語の内容としてはそれがいいのですけど、ちょっと複雑さが自分の中に芽生えています。私も一緒に、祈ろうと思います。
読んで頂き、ありがとうございます。
真花