冒頭の奴隷パートはかなり苛烈ですが、そのぶんルムが火の中からアルトを引っ張り出す場面と、アルトが本名を名乗る場面が強く効いています。
序盤で「自由」が抽象語ではなく、痛みのある実感として入ってくるのが良いです。
アルトの造形も魅力的でした。派手な超人ではなく、武力でも権力でもなく、給仕で鍛えられた記憶力と、しぶとさと、まっすぐさで生き延びていく。しかもその才能が、奴隷時代にはただ生き残るための技能だったのに、酒場では仕事の武器になり、衣装商では商売の力になり、後半では母として息子を救う行動力につながっていく。この一貫性がきれいです。
それから、ルムがとても良いです。乱暴で口が悪いのに、物語の根っこではずっとアルトの人生を前に進める存在になっている。助けるだけで支配しない、恩人だけど鎖にならない。そのうえ別れの台詞が題名に直結しているので、タイトルがただ綺麗な言葉ではなく、二人の関係そのものになっています。ここがこの作品の感情的な芯だと思いました。
全体としては、女性の連帯、労働で得る尊厳、そして人生をやり直す力が主題の、骨太で温かい物語だと思います。特にルムとアルトの関係が好きでした。悲しい別れがあっても、「また笑って会う」という言葉で締める世界観が、この作品全体の優しさをよく表しています。
注 この物語にはグロテスクな描写や残酷なシーンが含まれます。
奴隷の主人公が居場所を追われ転々と次の仕事先を渡っていく物語。
辛い日々に少女が幸せを掴む、カクヨム版名作劇場みたいな感じかな?と思っていた、あの時までは…
最初から不穏さはあった、でもギリギリの展開と主人公の前向きさで何とかバランスを保っていた。
しかし物語中盤、給仕の仕事を追われてからはずるずると暗黒劇場に引き摺り込まれていく…檻の中の描写は吐き気を催すくらい悲惨で、残酷で、何でこんなことになったんだと恐ろしさを飲み込み読み進めました。
結論、読んだのは正しかった、現状最新話までは何とか主人公の運命が好転したように見えるので…まだひっくり返される可能性を疑ってますが…
とにかくこの物語凄いです、女の子が酷い目に遭う物語を許容できるなら是非読んでもらいたい名作ですニャ!
時間かかってしまいましたが追いついたのでレビュー書きたいです✨️✎*。
地獄みたいな日常が、すごく生々しくてリアルに迫ってくるのに、どこか美しいです!
主人公の小さな視点を通して、奴隷としての絶望と、それでもかすかに残る何かを待つ気持ちが痛いくらい伝わってきます🥺
キャラが最高wぶっきらぼうで喧嘩っ早いのに、女たちを守る芯の強さがカッコよくて、すぐに好きになりましたw
食堂の喧騒や客たちの殺気。
劣悪な環境の書き方も凄まじくて、読んでるこっちまで息苦しくなるくらい入り込めました😭
続きがすごく気になる終わり方してきます笑
髪を乱暴に掴まれる感触、作業服のごわごわした触り心地、粥のほとんどスープだけって部分、夏の暑さと冬の寒さ...全部が五感に刺さるように書いてあって、世界が一瞬で伝わってきます!
感情を虚無にして耐える、主人公が頭を空っぽにして仕事するところとか、仲間を助けられない自分を責めつつも暴行を受ける方が怖いと正直に書くところ。綺麗事じゃなく、弱い人間の本音を容赦なく描くのがグッときます😭
作者さんは荒々しい優しさのキャラ、「口は悪いけど実は一番頼りになる人」を本当に上手く書くと思います!とても好きです✨️
ダークファンタジーが好きな人
奴隷もの・過酷な日常サバイバルが読みたい人
強い女キャラ、特にリーダー格が大好きな人
にオススメしたいです!
是非是非✨️