「世界を滅ぼす力を宿しながら、それでも彼は誰かを救いたかった」このキャッチコピーだけで、作品の全てが凝縮されています。
王に裏切られ死の淵で魔神と契約した騎士クロームが、力を使うたびに命を削りながら復讐から救済へと目的を変えていく構成が見事です。「魔王のパンケーキ」「黄金のフェルタ、傷だらけの休息」など、重厚なシリアスの合間にほっとする話が挟まれるテンポも心地よい。
第31話以降の音楽的なタイトル「第一楽章」「改竄された譜面」「蹂躙のプレリュード」が、物語がさらなる深みへ入っていくことを予感させます。38話・13万字、連載中の注目作です。