こころを猫のように置いてくる、ちょっとさびしい物語詩。冒頭の仄かな悲劇性。そこから、子ギツネたちが現れて、一気にメルヘンチックに。そして、言葉を話すひかりのささやきに包まれて……。こころが放浪の果てに、わたしへ原点回帰する流れを、抒情性あふれる言葉で書き上げた、出色の詩と言えるでしょう。
逃げようとしても逃げられない自分を、受け止めて生きようとする心が切ないです。