題名に「老人」とあるのに『道半ば』とはいかがなものかと思うかもしれない。が、私はこれ以上の感想が浮かばなかった。
言ってみればどこにでもありそうな一般家庭の切り取られたある場面。そのショート・ショートと呼べそうなものである。
ただ、読み進めるうちに湧いた感情はそれだけに留まらなかった。確かにある程度の背景は分かるし、彼の想いも理解できる。では何がそうおもわせるのか。
人生とは長く、時に理不尽で無常でもある。
ただ、生きていれば、生きているから何かが見えてくるかもしれないのだ。
――人生の答えは『解』であり、ただ一つではない――
そんな寂寞な思いがする良いお話でした。